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第1回】憧れの北欧へ——暮らしのヒントを探す旅のはじまり

子育てがひと段落し、自分自身の時間をゆっくりと味わえるようになった今。
私はずっと憧れていた場所へ旅に出ました。向かったのは、デンマークとフィンランド。インテリアの仕事に携わっている私にとって、いつか“本物”の北欧デザインに触れてみたいという想いがずっと心の中にあったのです。

北欧と聞いて思い浮かぶのは、シンプルで洗練されたインテリア、あたたかみのある照明、そして木のぬくもり。けれど実際にその地を歩いてみて気づいたのは、それらが「ただのデザイン」ではなく、「暮らしの哲学」そのものだということでした。

デンマーク・コペンハーゲンの街は、どこを切り取っても絵になるような美しさ。けれど決して華美ではなく、落ち着きがあって、丁寧。カフェの椅子や照明ひとつにしても、「長く、心地よく使う」ことが前提にあるように感じました。
歩いているだけで、自然と深呼吸したくなるような感覚。ああ、これが“余白のある暮らし”なんだと肌で実感しました。

一方、フィンランド・ヘルシンキでは、建築家アルヴァ・アアルトの自邸を訪ねました。住まいは機能的でありながら、どこか詩的。木の質感や自然光の取り込み方が絶妙で、家全体がまるで呼吸しているようでした。
北欧の人々にとって、「家」はただ過ごす場所ではなく、自分らしさを大切にするための“居場所”なのだと感じました。

この旅を通して、「インテリアは、暮らしそのものを整える力がある」と改めて感じました。そして、今まで以上に「北欧のデザインが好き」になりました。
次回は、旅の中で訪れたルイスポールセン本社やカールハンセン&サン社など、デザインの名品たちに触れた体験をお届けしたいと思います。

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